音楽
music

DJ MIL'O 「SUNTOUCHER」
2003/07/25 22:25:29 | mojix

マッシヴ・アタック、ソウルⅡソウルの前身として知られるブリストルの伝説的DJ集団/サウンドシステム、ワイルドバンチの中心人物だったDJ MIL'Oのソロ作 「SUNTOUCHER」が登場。

ワイルドバンチは、まさに伝説である。そこから生まれたマッシヴ・アタックとソウルⅡソウルはもちろん、その後のスミス&マイティ、トリッキー、ポーティスヘッド、ロニ・サイズ・レプラゼントらのブリストル勢は、みなワイルドバンチに大きな影響を受けている。

昨年「THE WILD BUNCH Story of A Sound System」というミックスCDが突然リリースされ、ファンを驚かせた。Crash Crew、T La Rockなどのオールド・スクール・ヒップホップ、ワイルドバンチのライヴなどの音源をミックスしたもので、当時の写真などを収めたブックレットとともに、80年代中盤に活躍したワイルドバンチの雰囲気を伝える内容になっている。

そのミックスを担当したのは、1982年にワイルドバンチを結成した中心人物、DJ Milo。そのミックスCDだけでも驚きだったが、そのDJ Milo(今回の名義は「DJ MIL'O」となっている)のソロ作 「SUNTOUCHER」が登場した。20年以上にわたる彼のキャリアのなかで、これが初めてのソロ作品。

ブリストル系のファンならば、一聴して凍りついてしまうはずだ。感触としては、スミス&マイティの1作目あたりが近いだろうか。ヒップホップやダブを基調としつつも、アブストラクトかつエクスペリメンタルな、なんとも形容しがたいイマジネイティヴな音。初期キャバレー・ボルテールかと思わせる、ニューウェイヴ的なザラつき感。アンダーグラウンド・レジスタンスのようなチープさ。この飾らないフレッシュな音が、ワイルドバンチなのだ。異常な完成度と淡々とした進行は、Rob Swiftを思わせる部分もある。

この20数年のブレイクビーツ・ミュージックの進化、そして彼のキャリアを総括する2003年の作品であると同時に、時間がどこかへ消えてしまうような、「無名の質」(クリストファー・アレグザンダー)に到達している。

マッシヴ・アタック「ブルー・ラインズ」、ロニ・サイズ・レプラゼント「ニュー・フォームス」級の名盤であることは疑いない。「今年度最重要ドキュメンタリー」というよくわからないキャッチコピーもなんだか納得の、これぞ大傑作。

CDデータ
タイトル:SUNTOUCHER
アーティスト:DJ MIL'O
レーベル:DIMID RECORDINGS (DMDCD-0007)
価格:2500円(税別)

関連リンク
bounce.comニュース - Massive Attack前身ユニットのメンバー、DJ Miloがオリジナル・アルバム発表
DIMID RECORDINGS - http://www.dimid-rec.com/

トップにもどる

shortcutweb
Sat, 04 July 2009

shortcutwebとは
情報提供
リンクについて
スタッフ
コンタクト

オススメ food by zumi
翠の窓(ケーキ屋)
このケーキ屋さんは、最近流行のフランス帰りのパティシェとかの店では全然なくて、ステラおばさんみたいな女性がやっている、グリム童話に出てくるような素朴な店なんだけど、とにかくオイシイ!
続きを読む   オススメリスト