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アイデアのつくり方 / ジェームス・W・ヤング 今井茂雄訳(TBSブリタニカ)
2003/01/03 01:42:09 | mojix
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帯には「60分で読めるけれど一生あなたを離さない本」と書いてあり、ホントかなと思ってしまうが、これがまんざらウソでもないのだ。
原著は1975年発行の「A Technique for Producing Ideas」。著者のジェームス・W・ヤングは、アメリカ最大の広告代理店J・ウォルター・トムプソン社の常任最高顧問をはじめ、アメリカ広告業界の要職を歴任した人。本書は、その著者がシカゴ大学ビジネススクールで広告を専攻する大学院生に向けて講義した内容をまとめたものだ。アイデアというものは、思いつこうとして思いつけるものではなく、思いつくまでには一定の手順や過程がある、というのが著者の主張である。
アイデア出現のプロセスを、著者は「南海の環礁」にたとえている。島が海に突然出現するように見える珊瑚の環礁は、科学的にいえば、珊瑚虫のしわざによるものであることが知られている。これと同様に、とつぜん心にあらわれてくるように見えるアイデアというものも、意識下で進行する心理過程の結果ではないか。このプロセスを意識的にコントロールし、フォード車の製造のような明確な過程、「流れ作業」にしようというのが著者の動機である。
アイデア製造の過程は5段階に分けられ、その最初は「資料集め」から始まる。資料には、アイデアの対象となる分野に関する「特殊資料」と、その他一般のものごとについての「一般資料」の2種類がある。この資料集めのプロセスを経ずして、いきなり霊感が訪れることを期待してもダメだと著者は言う。この資料集めから始めて、「アイデア」に至るのは、ようやく第4段階だ。その途中のプロセスや、また第5段階が何であるかは、本書を読んでみてほしい。
解説の竹内均は「この薄い本の中に「アイデアのつくり方」についての必要にして十分な内容がもられている。そのあまりのみごとさに、私はびっくりしてしまった」と評しているが、そんな素朴な評価にも思わずうなずいてしまうほど、さわやかな本なのだ。軽くて小さいので、つい手にとってしまう。
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Thu, 20 November 2008
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